NEWS

お知らせ

第 23 回鳥取県理学療法学術大会開催のお礼

開催日: 2025年11月15日 - 2025年11月16日 カテゴリー:

晩秋の候、皆様におかれましては益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。

このたびは、第23回鳥取県理学療法学術大会にご参加いただき、誠にありがとうございました。

本大会は、鳥取県理学療法士会が中心となり、県内理学療法士の学術活動の普及と理学療法の科学的根拠の確立を目指して毎年開催してまいりましたが、今回の大会では「理学療法と教育の融合を目指して ~創造しよう、理学療法の新たな価値と可能性~」というテーマを掲げ、理学療法の専門性と教育的視点を結びつける新たな挑戦を試みました。

近年、理学療法士に求められる役割は、単なる治療技術の提供にとどまらず、対象者との効果的なコミュニケーションや指導力、さらには後進育成やチームマネジメントにまで広がっています。そのため、教育学の知見を取り入れることは、対象者の理解を深め、自立を促す支援を可能にし、理学療法の質を高めるうえで不可欠です。本大会では、こうした背景を踏まえ、理学療法と教育の接点を探る多様な企画を準備いたしました。

特別講演Ⅰでは、島根大学医学部附属病院の江草典政先生より「人と組織の可能性を最大化する 〜臨床/教育/実習に活かすコーチングアプローチ〜」と題して、臨床・教育・組織マネジメントにおけるコーチングの理論的背景と具体的な実践技術についてご講演いただきました。江草先生の豊富な経験に基づく示唆は、理学療法士としての新たな可能性を切り拓くものであり、参加者にとって大きな学びとなりました。

また、特別講演Ⅱでは、千里リハビリテーション病院の吉尾雅春先生より「プロフェッションと理学療法士」という演題で、理学療法士の専門性と社会的役割について深い洞察をお示しいただきました。半世紀以上にわたり理学療法士として第一線でご活躍されてきた吉尾先生のご講演は、卒前・卒後教育や自己教育の重要性、そして理学療法の本質を改めて考える貴重な機会となりました。

さらに、一般演題、臨床実習教育に関するシンポジウム、市民公開講座など、多彩な企画を通じて、理学療法の専門性と教育的視点を融合させた内容をお届けできたことは、本大会の大きな成果であると考えております。

本大会の成功は、講師の先生方、発表者の皆様、そしてご支援・ご協力を賜りました関係各位のお力添えによるものです。ここに改めて厚く御礼申し上げます。鳥取県理学療法士会は、今後も理学療法の発展と地域医療への貢献を目指し、学術活動の充実に努めてまいります。引き続き、皆様のご指導・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

末筆ながら、皆様の今後ますますのご健勝とご活躍を心より祈念し、御礼の言葉とさせていただきます。

令和7年11月17日

第23回鳥取県理学療法学術大会

大会長 山本 真吾

準備委員長 川淵 敬太